かれこれ丸二年。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)の焚火台【ヘキサステンレスファイアグリル M-6500】を使用してきました。
☆壊れる気配無し
☆焚火もBBQもこれ一台
☆収納はコンパクト
「ずっとこれでいーかな。」
と思っていたんです。
でもいつからでしょう、焚火シートを片付ける度に、ある違和感が拭えなくなっていました。
そう、コレです。
【芝生の焦げ】。
思い返せば、かなりの確率でこうなっている事に気が付きました。
芝生が焦げてしまっていた理由は単純。
構造的に高温の部分が地面に近いんです。
これが、 【ヘキサステンレスファイアグリル】最大の欠点。
筆者は、芝生のキャンプ場を利用することが多い為、これは致命的でした。
ということで、議論を重ねた結果、
DOD(ディーオーディー)のビートルくんを購入するに至りました。
結論になりますが、焚火で芝生を焦がしたくないならビートルくんをオススメします。
芝生サイトで【気持ちよく
、カッコよく】キャンプ場を後にできるいい焚火台でした。
2021年9月に購入。
10回使用したところでのレビューとなります。
焚火台比較
筆者が焚火台購入にあたり悩んだ選択肢をご紹介。
個人的な感想ですが、芝生を焦がす可能性がある構造の焚火台は、割と多いのではないかと感じます。
そこで焚火台の足が比較的に長い(地面から距離をとれる)この三択に絞りました。
ファイアグリル(ユニフレーム)
完全な万能を目指すなら、【ユニフレームのファイアグリル】でしょう。
BBQも焚火もお手の物。
凄くイイのはよくわかるんです。
ただあまりにもベター過ぎて、ワクワク感を見いだせず断念。
ファイヤーディスク(コールマン)
ビートルくんとそこまで遜色のない【コールマンのファイヤーディスク】。
組み立ても簡単で、個人的には全然悪くなかった。
ただし、足の構造に気になるところがあった為、却下しました(後述)。
ビートルくん(DOD)
ということでコチラ。
そこまで人と被らないで、求める条件をクリアできたのは購入のポイントになりました。
色も黒で渋め。
価格は、約1万円。
ちょっと頑張れば購入できる、絶妙な価格設定にしているのは流石DOD。
私の給与が、違和感なく天引きされている気がしてなりません。
DODビートルくんのスペック
参考価格 (税込) | 10,220円 |
サイズ (約) | W62×D62×H92cm |
収納サイズ (約) | 直径52×H8cm |
重量 (付属品含む) | (約)4.8kg |
材質 | スチール |
プレート厚み | 2mm |
静止耐荷重 | 本体:20kg ハンガーポール:3kg |
付属品 | ハンガーポール レッグポール×4本 チェーン×5本 キャリーバッグ |
型式 | DD5-675-BK |
2021年4月出荷分より、特殊塗装が施され、炎が当たっても塗装が剥げにくくなったようです。
筆者がレビューするのも最新仕様になります。
組み立てが簡単
袋から取り出し、ディスクの裏返したら、
接続穴の四カ所に足を差し込めば完成。
かなり楽チンです。
ぐらつきなく安定させるには、完全に足を開ききるのがポイント。
ややコツが必要ですが、2~3回程度使用すれば慣れるかと思います。
この焚火台には、恒例の【ウサギマーク】が無いので、DODを好まない方も使用しやすいかもしれません。
大判ディスクで焚火感が満載!
どうですか?
よくないですか?(ニヤニヤ)
薪も炎も全部見えるのはこの焚火台の魅力の一つ。
深底型の焚火台とはまた違ったロマンがあります。
ちょっぴり長い木もこの通り。
とりあえず乗っけるだけなら、かなりの包容力がある印象です。
燃料効率は意外と悪くない
空気を入れる穴が無く、燃焼効率について当初は懐疑的でした。
しかし実際に使用してみると、特に不都合無し。
ほぼ無風下でしたが、途中で鎮火したりする気配はありませんでした。
中央に向ってくぼんだ形状の為、崩れ落ちた炭や灰をトングでかき集めやすい印象です。
操作していて苦にならず、むしろ心地よい感じ。
炎を操っているという全能感に満たされます。
手入れが簡単
使用後は、水でジャブジャブ洗浄。
これ以上のメンテナンスは必要なし。
この雑感(無骨感)が個人的に大好きです。
ファイヤースターターを使いやすい
これは予想外の恩恵でした。
小学生の我が子がハマっている【ファイヤースターター】がとても使用しやすい事に気が付きました。
コチラは、以前使用していたキャプテンスタッグの【ヘキサステンレスファイアグリル】の着火風景です。
子供が火花を起こそうと力んだ際、受けの網がズレてしまい、何回か仕切り直しになっていました。
対してビートルくんの場合は、グラつきのない【安定感】が光ります。
焚火台を変えただけで、見違えるように作業効率が向上。
子供もご満悦でした。
お子さんにファイヤースターターを始めさせたい方は、なおさらビートルくんをオススメ致します。
使用しているファイヤースターターをご紹介。
着火しやすいフェロセリウム製。
持ち手が太く、小学生でも使い勝手抜群です。
調理器具を吊り下げ可能
【ビートルくん】の名前の由来になったこのシステム。
北斗〇拳にでてきそうなチェーン(付属品)を使用すればポットなどの器具を吊り下げ可能です。
ハンガーポールの静止耐荷重は3kg。
試しに飯盒(5号)を使用してビーフシチューを加熱してみました。
ぐらつきなどの不安な雰囲気は見受けられず。
耐荷重表記は、キッチリ保証されている印象です。
ただし、ファミリー向けのデカいダッチオーブンなどは守備範囲外になる可能性があり。
ぶら下げ機能に関しては、過度に期待しすぎないほうがイイでしょう。
焚火台の下に薪を入れやすい
これですコレ。
筆者はこれをやりたかったんです。
焚火台の足が外側に向いている事で、焚火台の真下に薪を入れ放題。
これは、コールマンの【ファイヤーディスク】ではやりにくいであろうと推測されます。
調子に乗って焚火台の下に薪を入れすぎると、引火する可能性があります(経験者談)。
この布陣が完成した時点で、筆者の勝利は確定したも同然。
7時間くらい焚火を楽しんで、翌朝に焚火シートをめくってみると、、
完璧。
芝がニコニコしながらコチラを見ています。
ベリーCOOL俺!
収納袋(ケース)が優秀
タープやテント類の収納袋は、もう一息サイズが欲しい感じのDOD。
ですが、ビートルくんの収納袋は手放しで称賛に値します。
焚火台の重量故か、ここに予算を投じた気配があり。
こんな感じで、立体構造になっているので自立します。
【収納袋】というより【収納ケース】の表現が正しいかも。
生地に厚みもあり、縫い目の仕上がりも問題なし。
空間に余裕があるので、ディスク収納時もギチギチ感はありません。
焚火シート、焚火グローブなどを同時に収納しちゃうのがオススメです。
さらに、チェーンなどは付属の小袋に収納できるので、運搬時のカチャカチャ音は無し。
うぅ。。結構重い(腕プルプル)。
焚火台本体がタフなだけに、収納ケースが長期使用に耐えられるか見守っていきたいと思います。
風防がないので風には弱い
一点だけ注意点を解説。
構造上仕方ありませんが、この焚火台単体では風の影響を受けやすいと思います。
風が強い日は、【焚火をするか否かの判断】が多少シビアになることは承知しておいて下さい。
なんとしても焚火したい方は、風防を持参することをオススメ致します。
バーベキュー(BBQ)には工夫が必要
できない事は無いんです。
網焼きもこんな感じで。
ただ作業しにくいのは確か。
薪を上手く利用しなければならず、工夫が必要になるでしょう。
ネットを眺めていると自作や他メーカーの五徳使用が目立ちます。
筆者もいいアイテムを見つけたら共有していきます。
薪の上にメスティンを乗せてみました。
静止耐荷重は20kg 。
焚火台に安定感があるので、こういう荒々しい使い方はダッチオーブンを含めて何でもイケそうです。
ということで【工夫する】【炎をいじくる】【鑑賞する】などの”愉しむ”をメインとできるかが、この焚火台購入の分かれ目になりそうです。
焚火をする楽しさ、芝生を守る愛に溢れた焚火台
「芝生のキャンプ場では焚火はしない」
これくらい意識の高い方がいるのは承知しています。
ただ筆者の場合は、心地よい芝生の上で行う焚火が大好きなのです。
DODがどこまで意図して設計しているかはわかりませんが、素敵な焚火台であることは確か。
普段、このメーカーを選ばない方にも是非検討して欲しい一品だと思います。
ビートルくんの定価は、10,220円(税込み)。
2022年1月現在の最安値は、10,000円弱(税込み、送料込み)となっています。